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カメレオ、47都道府県ツアーファイナルが大盛況のうちに終幕

「47都道府県に会いに行ってきたバンド、カメレオです!」。9月19日(土)、カメレオが中野サンプラザにて“カメレオワンマンツアー2015「47都道府県に会いに行くバンドマン」ファイナル『THANK YOU 47 ~WE ARE KAMELEO!!~』"を行なった。

4月から約半年に渡って全国47都道府県を廻る全49公演の超ロングツアーを敢行したカメレオ。コンセプトに「WE ARE KAMELEO」を掲げ、「エンターテインメントを軸にした進化と挑戦」を目指してきた彼らの旅も、いよいよ最終目的地である中野サンプラザに到着した。会場には、日本各地から届いたカメコ・カメオ(カメコ・カメオはカメレオのファンの愛称)からのメッセージカードの掲示や、記念写真撮影用のパネル「Kamestagram」が設置されるなど、開演前から会場に訪れたオーディエンスを楽しませていた。

開演の17時が過ぎ、会場が暗転すると、47都道府県ワンマンツアーのテーマソング「会いに行くバンドマン」が流れる中、オープニング映像がスタート。ステージ前にかけられていた紗幕に、全会場で撮影してきたオーディエンスが地名を叫ぶ映像が流れた後、5人のシルエットが映し出され、客席からは歓喜の声があがる。ゆっくり幕が開いていくと、横一列で並んでいるメンバー達が目に飛び込んできた。

オープニングナンバーは、バンドでありながら楽器を置き、メンバー全員がマイクをとる5人ボーカル曲「WE ARE KAMELEO!!」。各メンバーのソロダンスパートが盛り込まれたこの曲で一気に会場に火をつけると、「今日は一切手加減しないからな!」と「捏造ピエロ」に突入。大量のバルーンが客席に投入される中、ロングツアーで叩きあげてきたバンドサウンドを客席に熱く放つ5人。そこからなだれ込んだEDMをフィーチャーした「デビルくん」では、演奏している途中で5人ボーカルに切り替えるパフォーマンスを披露。見せ場を盛り込みまくったステージで、客席の興奮をぐんぐん高めていった。

「エンターテインメントを軸にした進化と挑戦」というテーマを掲げていた今回のツアーだが、他にもさまざまな演出が繰り広げられた。バブル期を彷彿とさせるド派手なダンスチューンの「ダメ男」では、Takashiのギターソロ中に、ピチピチのボディコンドレスを着た女装男性ダンサーが乱入。メンバーにぐいぐいと迫りよる中でも演奏を続け、5人ボーカル曲の「↑アゲていこう歌↑」では、メンバーが客席に降りて、オーディエンスとハイタッチ。ステージと客席の垣根を飛び越え、会場全体が一体となって踊りまくっていた。また、ポテチを客席に投げ込むのが恒例の「ニート姫」では、中野サンプラザの後ろのほうまでポテチが届かないということで、メンバーのサイン入りボールを用意。その中で、赤いボールをゲットした幸運なオーディンスには素晴らしい景品がプレゼントされるというサプライズや、Daisuke、Takashi、Takeshiの3人にいたっては、2階席まで駆け上がってボールを投げるというサービス精神をみせていた。

他にも、トークコーナーでは「カメコ・カメオがいてくれるからこそ成り立つんだから、みんなから寄せられた悩みに答えていこう」ということで「お悩み相談室」を実施。娘と2人で参加したという女性からは、「ブログにアップされた上半身裸になっているDaisukeの写真を見た娘が、処理されていないDaisukeの腕毛を見て悲鳴をあげていた。今後トラウマになってしまうのではないかと心配している」というお悩みに答えることに。しかし、本当にトラウマレベルのやばさなのか検証することになり、会場のスクリーンに問題の写真を映し出すと、あまりの恐ろしさに会場は悲鳴と爆笑に包まれていた(念のためですが、この人達、ヴィジュアル系バンドです)。

そんなトークコーナーの司会進行を務めたTakashiだったが、2日前に誕生日を迎えたということで、サプライズでお祝いをすることに。演出上、火を使うことができないため、カメコ・カメオが身につけている「ヒカリング」(カメレオ定番グッズである光るリング)を、Takashiがケーキに刺さっている火のついていないローソクに息を拭いたら隠す、というハートフルな場面もあった。

また、本ツアーと並行して行なわれていたカンボジアを支援するチャリティー企画「今、僕達に出来ること」の現状報告として、各会場に設置されていた募金箱に、目標金額だった¥150,000を超える¥163,187が集まったことをKouichiが発表。客席から大きな拍手が送られていた。尚、集められた募金は全額、カンボジアに「命」の水を届けることをビジョンに活動している「國學院大學公認学生団体・国際協力サークル~優志~」と共に、NPO団体と相談をして支援候補地を決め、来年4月を目途に必要とされるトイレなどの建設や支援物資を届けるため活動していくとのこと。こちらに関しては随時オフィシャルサイトなどで報告されるので、引き続き、彼らのプロジェクトに注目していただきたい。

チャリティープロジェクト以外にも、カメレオはこの日、4つの予定をアンコール中に流された映像で発表した。

まず1つ目は、以前より交流のあったよゐこの濱口 優率いるブジュアル系(エア)バンド、禿夢とタッグを組んだバラエティネット番組が10月から月1で放送されることと、それに伴い、9月26日(土)に新宿角座で行なわれる禿夢のワンマンライヴにTakashi、Kouichi、Takeshiの3人がゲスト出演することを発表。よゐこ濱口から届いたコメント映像も放映され、客席を驚かせていた。

2つ目は、2016年1月10日(日)に、六本木ニコファーレにて『カメレオ4周年記念特番「めちゃ×4みなさんのおかげでした」ニコ生4時間スペシャル』を行なうことを発表。毎年結成記念日にはライヴを行なってきた彼らだが、今回は「全国のカメコ・カメオと祝いたい」ということで、ネットでの生放送を行なうことに。何をしでかすか予測不能な彼らなだけに、目が離せない4時間になりそうだ。

3つ目は、大阪NHKホールにてワンマンライヴ「カメレオ2016 春の祭典 ~浪花でデラックスするパターンのヤツや!~」を、2016年4月に開催することを発表した。カメレオが関西地方で行なうホール公演は、これが初となる。ニコファーレ、大阪NHKホール公演共に、詳細は後日オフィシャルホームページにて発表されるので、引き続きチェックしていただきたい。

そして4つ目は、12月2日(水)にニューシングル「パリピポ」をリリースすることが発表された。作曲をしたDaisukeいわく「愛しき女の子と、由々しき男の子が出会った曲」とのこと。いまいちその意味が伝わってこずに、客席はぽかーんとしていたが、この日、リリース前に新曲をライヴで披露するという、カメレオにとって初の試みを行なった。「ノリと勢いで付いてきてください!」と、HIKARU.が先導し、初披露でありながらフロアは大盛り上がり。そんな客席を、5人は楽しそうに眺めていた。

HIKARU.「この半年間を思い返したときに印象に残っているものって、みんなが楽しそうに笑っている笑顔なんですよ。初めて行く場所もあったから、なかには“カメレオがきた!"って泣いて喜んでくれる人もいたりして。半年間、本当に大変なツアーでしたけど、本当に会いに行ってよかったと思います。このツアーが終わると直接会える機会が減ってしまうんですけど、音楽には魔法の力があると思っていて。その力で、どこにいても繋がっていられたらいいなって、そんなことを考えています」

以前からカメレオは、多くの人を笑顔にしたい、ハッピーになってもらいたいと声高に叫び続けてきた。そのためにも自分達は進化しなければならないと本ツアーの特設サイトに掲載されているインタビューでも話している。そのためには、ときには楽器を置いてマイクを持って踊ったり、ときにはバンドマンだったら断るであろう過酷な企画を行なったり、ときには47都道府県を廻った感動のツアーファイナルで、スクリーンに未処理の腕毛を大写しにしたりする。そんななりふりかまわず突っ走っていく彼らのことを、白い目で見る人達も多いだろう。しかし、それもすべては見ている人達をとにかく笑顔に、ハッピーにさせたいという彼らの信念の表われ以外の何物でもない。

HIKARU.「カメレオになってもうすぐ4年が経ちますけど、今までいろんな人達に嫌われてきました。お前らロックじゃねえとか、お前らなんか認めねえとか、たくさんの人に言われてきたけど、今僕の目の前には、夢のような最高の景色が広がっています。だから、これからもカメレオらしく、カメレオにしか作れない空間を一緒に作っていきたいので応援よろしくお願いします!」

ラストナンバーは「万歳\(・∀・)/Music!」。ステージにはサプライズゲストとして禿夢のメンバーが、フロアには小さな女の子からその母親と思われる世代の女性まで、総勢50名以上のダンサーが登場。会場全体をすさまじいまでのハッピーな熱狂で包み込んだのだが、この曲には<性別・年齢・国籍全てを超えて繋がる/音が奏でる奇跡/僕らで起こそう>という歌詞がある。日本全国で彼らを待っていたリスナー達と触れあったことで、彼らが掲げている信念は、より強いものとなったはずだ。カメレオは、今まで以上に多くの人達と共に、最高にハッピーな奇跡を、この先も生み出し続けてくれるだろう。

TEXT:山口哲生
PHOTO:藤川 正典、飯岡 拓也

  • minp!音楽ニュース(2015年09月22日)
  • 制作協力:okmusic UP's