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新山詩織、感謝と決意のデビュー2周年ライヴを実施

12月12日(金)、新山詩織がアーティストデビュー2周年記念ライヴ「しおりごと~acoustic version~」を東京・代官山UNITで行なった。

12月12日、代官山UNITにてシンガー・ソングライター新山詩織がアーティストデビュ−2周年記念ライブ「しおりごと~acoustic version~」を開催。ワンマンライブとしては4月に行なわれた1stライブツアー「しおりごと」以来、そして何よりアーティストデビュー日からちょうど2年経過という節目ということもあって、フロアは多くの歓客で埋め尽くされていた。 開演時刻を迎え、ステージに現れた新山はアコースティック・ギターを持ってスタンバイ。「だからさ」でライブはスタートした。ピンスポットに照らされる彼女は白の半袖シャツにパンツという出で立ち。会場が静寂に包まれる中、まっすぐ前を見つめ歌い上げていく。

最初の挨拶は“「しおりごと~acoustic version~」へようこそ。アーティストデビュー2周年という記念の日を、いつも応援してくださっている皆さんと一緒に過ごすことができて幸せです。ありがとうございます"とシンプルに。続けて「Looking to the sky」が届けられた。この日はアコースティックスタイルのライヴということで、サポートメンバ−にギターとキーボードを迎えた3人編成での演奏がメイン。解放感のある楽曲の登場に、会場の空気が少しずつ和んでいく。張り詰めた切なさの中に強さがにじみ出ている「ひとりごと」では、凛とした歌声に頼もしさを感じた人も多かったのではないだろうか。「今 ここにいる」では自然と手拍子が起こってフロアに一体感が生まれ、優しい歌声に花を添える形になった。

ここで新山1人がステージに。“2012年12月12日に「だからさ~acoustic version~」でアーティストデビューして、ちょうど2年経ったんですね"と、はにかみながら話すと、会場からは“おめでとう"の声と大きな拍手が。この2年間を“壁にぶち当たることもあれば、その壁を突き破って踏み出すことの繰り返しでした"と続け“歌詞が書けなくて目を閉じたくなっても前に進めたのは、皆さんからのメッセージやお手紙のお陰です"と感謝の気持ちを述べた。今年は高校卒業という大きな出来事を経て、新たなフィールドに進んだ彼女。ライブ中盤では学生生活の風景が詰まった3曲を届けてくれた。ぽつりぽつりと歌う言葉と優しいメロディが心を温めてくれる「午後3時」「きらきら」では可愛らしさ、そして最新シングル収録曲「分かってるよ」では、不安に押しつぶされそうになる心情を吐き出し、彼女の中にある感情の振り幅を突き付けられた。

ここでサポートメンバ−を呼び入れ、これまで彼女がカバーしてきた楽曲の1つ「ピアノ」を披露。ライブで弾くのは初めてという12弦ギターを演奏し、深みを帯びたサウンドとヴォ−カルで観客を引き込んでいく。続いて届けられた「たんぽぽ」は、何気ない風景の中に潜む心の動きが鮮明に紡ぎ出された。ライブ後半では、NACK5のレギュラー番組「新山詩織のふたりごと」で年代別にピックアップした曲をカバーするコーナーで歌った曲を披露してくれるという嬉しい試みも用意されていた。彼女のライヴではお馴染みの「I feel the earth move」(Carole King)をはじめ、世代を超えて愛されている「デイ・ドリーム・ビリ−バー」(ザ・タイマーズ)では観客の手拍子も大きくなり、一緒に口ずさむ人も。「Raining」(Cocco)と「サヨナラCOLOR」(SUPER BUTTER DOG)では高めのキー設定にしていることもあってか、いつもとは違う艶やかな歌声が観客を魅了していたように思う。この2年間で経験してきたライブによって高められた表現力は、カバー曲のパフォーマンスにも変化をもたらしていることを実感した一幕だった。本編終盤は力強いナンバーが登場。イントロで観客の手拍子がボリュームアップした「Don't Cry」は勢いに乗せて歌い切るカッコよさ、最新シングル「絶対」では、楽曲の柱になっている彼女の揺るぎない強さをダイレクトに感じることができたように思う。

アンコールではサポートメンバーが演奏する「White Christmas」をBGMにライブTシャツに着替えた新山が登場。ギターを持たずに両手を上げて大きく手拍子しながら観客を煽り「「大丈夫」だって」を披露した。軽快なテンポに乗せて嬉しそうに歌う姿からはライヴを楽しんでいることが伝わって来て、観客の表情も自然と晴やかに…。ラストの「ゆれるユレル」でも観客の手拍子は途切れることなく、大盛況で幕を下ろした。彼女の楽曲はシリアスな部分を切り取ったものが多いが、楽曲の細部まで堪能できる全編アコースティックのライブを通して、楽曲の中にある光の部分を鮮明に感じられた。着実に独自の世界観を構築している新山詩織の2015年の展開に、期待が高まる。

TEXT BY:EMI MORI from music freak magazine編集部

  • minp!音楽ニュース(2014年12月16日)
  • 制作協力:okmusic UP's