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ミュージシャン兼映画監督クストリッツァによるドキュメント映画『マラドーナ』が公開

12月12日より公開されている、サッカー界の英雄ディエゴ・マラドーナのドキュメンタリー映画『マラドーナ』の本編に、セックス・ピストルズの名曲や、マラドーナ賛歌「神の手」などが使用され、音楽映画の趣きも強いこの作品が、サッカーファンのみならず音楽ファンからも注目を集めている。

本作は、単なるマラドーナのサッカー英雄譚ではなく、2005年からアルゼンチン代表監督に就任する直前の2008年まで密着し、マラドーナ自身が監督を兄弟と呼ぶほど親交を深め、いまや伝説となった86年W杯対イングランド戦の5人抜きドリブルゴールや曰く付きの“神の手”ゴール、その勝利がフォークランド紛争の仕返しの気分でもあったこと、世間を騒がせたコカイン中毒や激太り、チェ・ゲバラやフィデル・カストロに心酔しブッシュはじめ資本主義に唾を吐き続ける政治観、そして家族への愛などなど、極めてパーソナルな部分に肉迫し、生身のマラドーナの素顔と本音を映し出した作品になっている。

また、ミュージシャンでもある監督らしく、マラドーナとクストリッツァ監督の共通認識である反ネオリベラリズム、反米英主義の象徴として、セックス・ピストルズの「GOD SAVE THE QUEEN」と、元マノ・ネグラのマヌ・チャオが唄うマラドーナ賛歌「神の手」を挿入歌として起用している。さらに、監督自身のバンド、エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラや、マラドーナの本国アルゼンチン・ミュージックといった様々な音楽が効果的に使われているのもこの映画の見どころだ。


■映画『マラドーナ』
2009年12月12日より、シアターN渋谷ほか全国にて順次公開

  • minp!音楽ニュース(2009年12月18日)
  • 制作協力:okmusic UP's