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高校生ダンサーたちにとっての甲子園、「第7回日本高校ダンス部選手権」全国決勝大会が開催!

8月19日(火)、神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホールにて「第7回日本高校ダンス部選手権 Fit's DANCE STADIUM全国決勝大会」が行なわれた。

この大会は産経新聞社主催、ロッテ特別協賛のもとに開催された日本最大の高校生限定ダンスコンテストで、全国から集まったプロを目指す高校生ダンサーたちにとっての“甲子園”である。開演前の会場ロビーには出場する生徒たちが集結。各自色とりどりの個性的な衣装をまとい、真剣にウォーミングアップをしたりリラックスした様子で昼食を取ったりと、思い思いのひと時を過ごしているようだった。

大会は10人以上という大勢のメンバーで構成されるビッグクラス計39校と、9人以下の少数気鋭でパフォーマンスをおこなうスモールクラス計24校の2組に分かれて進行。審査員のプロダンサーによる軽いパフォーマンスで会場が温まったところで、ビッグクラスのチームによる演技がスタートした。多いところでは30人超という大勢のメンバーを活かしたパフォーマンスはまさに圧巻の一言! 人と人とが作り出す大きな波は会場をも飲み込んだ。中でも大会4連覇を目指す同志社香里高等学校はドラゴンボールのテーマ曲に合わせた完璧なまでのユニゾンとまとまりで、会場を大いにわかせていた。

続くスモールクラスの演技では、比較的に女子の活躍が際立つビッグクラスとは対照的に男子のみで構成されたチームや、男子2人だけのユニットなどが活躍の場を見せた。ブレイクダンスのような筋肉が流動するダイナミックなパフォーマンスは男子ならでは。会場からざわめきが起きるほどの高度な技術には本当に高校生なのかと疑うほど驚かされた。各自がステージの上を走り回り、ビッグクラスにも引けをとらない壮大さを見せつけたスモールクラス、どのチームが優勝してもおかしくないほどハイクオリティーなステージとなった。

休憩中には同じチーム同士が健闘を讃えあったり、出番を終えて少し安堵したような柔らかな表情が見受けられた。また、各賞への贈呈品の紹介中、そのひとつひとつにおぉー!と大きな反応を見せる姿が先ほどまでのステージとのギャップを感じさせる。プロを夢見るダンサー達のあどけない“高校生”の一面が垣間見られた、くすっと笑えるシーンだった。

休憩が終わったのちに、日本工学院のダンスパフォーマンス科からDOPE FIND、尚美ミュージックカレッジからはSHOBI DANCE CREW、そして7人組HIPHOPダンスグループ・Beat Buddy Boiがスペシャルゲストとしてステージを披露。プロを目指す高校生達はもちろん、会場中がその華麗なステージに酔いしれた。特にBeat Buddy Boiはヒューマンビートボックスに乗せてパワフルなダンスをぶちかまし、会場は結果発表を前にして更にヒートアップさせたのだった。

そして、いよいよ結果発表の瞬間となり、生徒達の表情にも緊張が見え始める。審査員特別賞、優秀賞、と順々に発表されていき、各チームが感動の涙を流すなか、ついにビッグクラス・スモールクラスの準優勝チームと優勝チームが明かされた。準優勝はスモールクラスから神奈川県立百合丘高等学校、ビッグクラスからは前述の強豪校・同志社香里高等学校、そして優勝はスモールクラスが大阪府立箕面高等学校、ビッグクラスは同じく大阪の今宮高等学校に決定! 各校のチームメンバー全員が壇上に上がり、頬に涙を伝わせながら栄光の優勝旗を掲げ、勝利の笑顔を輝かせた。4連覇を逃した同志社香里高校は唇を噛み締め、悔しそうな表情を浮かべながらも、この時は素直に準優勝という結果を喜んでいたようだ。

その後、優勝した高校の2チームによるデモ演技がスタート。スモールクラスの箕面高校はプロにも引けを取らない抜群のキレと、ステージ上を駆け回り観客全員を巻き込んで盛り上げるステージングで会場を魅了した。その堂々とした姿はさすが優勝チーム!と言うしかないほどに凛としていて、思わずため息がこぼれる。そして、ビッグクラスの今宮高校は今大会で群を抜いてNO.1だったエンタテインメント性あふれるパフォーマンスを再度披露。波模様の紙舞傘、狐面、天狗、歌舞伎役者…といった日本の伝統的なモチーフが次々と表れ、ひとつのステージで見事なまでの物語性を表現した。

最後に審査員長の「今年はどのチームも作品作りがとても優秀だった。今日の結果にそれぞれ違った想いがあると思うが、様々な角度から見て、前向きにとらえてほしい」というコメントで締め括った今大会。“大会”と銘打つ以上は結果に優劣がついてしまうのは必然的な事だが、今大会で築いた仲間同士の絆や団結力は、高校生ダンサー達にとって賞以上に輝かしいものになったのではないだろうか。また、観ているこちら側にとっても、ステージ上で弾けた眩しすぎるほどの笑顔と美しい涙、そして全身全霊のパフォーマンスは心にすぅっと風が吹いたような、清々しく輝かしい気持ちになるものだった。

  • minp!音楽ニュース(2014年08月20日)
  • 制作協力:okmusic UP's