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【インタビュー】小曽根 真、自らのルーツ、ビックバンド名曲ライヴ集を語る<前編>

「僕個人は以前から自分が(音楽家として)育ってきたビッグバンドの曲を演奏したいと思っていました。ジャズも100年以上の歴史があり、クラシック同様“時代を超えた再現芸術”として確立されて来ています。アイデンティティのあるバンドが真正面から自分たちの解釈でビックバンド・クラシックを演奏するのもいいのでは無いかと。」

タイトルは『IN TRIBUTE』。特定のバンドへのトリビュート作品というスタンスを敢えて取らなかったという。

「例えばカウント・ベイシー楽団といってもサミー・ネスティコとか、バディ・リッチだったらグレッグ・ホプキンスと、アレンジャー=譜面を書いてくれた人たち、僕たちの土台を作ってくれた音楽へ捧げるという意味で、敢えて「トリビュートTO〜」とはしませんでした。選曲は僕が好きな曲、演りたい曲ばかりを選んでいますし、我々の解釈で演奏できるチャートで、王道を行くアレンジやアマチュアバンドでも人気の曲が数多く含まれています。」

そんなアルバム『バック・アット・ザ・クラブ“イン・トリビュート”』は、昨年の8月末に開催されたブルーノート東京での公演で全て一発録りで録音されている。

「いつものライヴのワンセットに1曲ずつ入れる方式で、一発勝負で後から修正が効かない状況で合計10セットの演奏の中から9曲を選曲しました。前作の『ジャングル』でも、アレンジやほぼ1日しかリハーサルが出来なかったので“ハードルが高い”と言われましたが、今回はバンドにとってそれ以上に高いハードルだったかも知れません。

「僕は正しく演奏する完璧なジャズなんて面白くないと思っています。せっかく即興でやるんだから、このようなスタイルで録音して良かったと思うし、結果いい緊張感や凄い集中力が発揮できたんです。
ライヴ盤というのはお客さんを意識し過ぎてやり過ぎるケースもあるんですが、オーディエンスへの向き合い方も含めて、稀に見ぬいいライヴ盤になったと感じています。このバンドが長年ライヴをやってきた人たちの集まりだという証明になったと自負しています。」

【リリース情報】
小曽根 真 フィーチャリング No Name Horses『バック・アット・ザ・クラブ“イン・トリビュート”』
2011.7.27 On Sale
CD:UCCJ-2088、¥3,000(税込)
um-jazzfes.jp

  • minp!音楽ニュース(2011年07月29日)
  • 制作協力:okmusic UP's