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男女ともにaikoが好かれる理由を、楽曲から読み解いていこう

長年変わらぬファンからの支持を集め続ける女性シンガーソングライター・aiko。彼女はなぜこれほどまでに男女ともに愛されるのでしょうか?今回はaikoがこれまで発表してきた楽曲を5枚選び、それらの解説をしていく中で、この理由についても解き明かしていきます。


■人気アーティストとなるきっかけになった1曲「花火」

aikoが人気アーティストになるきっかけとなった曲が「花火」。彼女通算3枚目のシングルであり、1999年8月にリリースされました。発売当初は、オリコン初登場26位とそれほど売れ行きは無かったが、その後徐々にチャートを上昇。発売7週目にしてトップ10入りを果たしました。では、なぜここまでこの曲はヒットしたのでしょうか?
一つは単純に楽曲自体の良さ。人間も第一印象が大事だというように、この曲もその卓越したポップセンスが第一に評価されました。何度も口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディーでいて、何年経っても色褪せない名曲。したがって、第一にaikoが男女ともに好かれる理由はそのソングライティング能力の高さにあると言えます。

■aikoといえばこの曲「カブトムシ」

aikoの代表曲として挙げられるのが、この曲「カブトムシ」。「花火」で新生アーティストとして注目された彼女が、その人気を一躍不動のものにしました。自身をカブトムシに例えて歌った名バラードです。“少し背の高いあなたの耳に寄せたおでこ”というサビの歌詞を思い出せる人は多いでしょう。
第二にaikoが支持される理由は、その歌詞の世界観です。このサビの歌詞は特に象徴的で、その情景が目に浮かんできます。彼女の描く歌詞は、恋愛をテーマに歌ったものが多いのですが、ベタベタした感じも、逆にサラツとし過ぎる感じもない、独特の距離感で描かれたものが多いです。この「カブトムシ」も「生涯忘れることはないでしょう」とやや重たそうに聴こえるフレーズも、カブトムシのメタファーが生きているため、全体としてバランスのよい作品となっています。

■ポジティブな1曲「ボーイフレンド」

「カブトムシ」のようなせつなさを前面に出した一曲がある一方で、せつなさを残しつつもポジティブで明るい曲が多いのもaikoの特徴。その代表的な作品と言えるのが、印象的なイントロで始まる一曲、「ボーイフレンド」です。そして、この曲の良さはかわいらしいMV。
aikoが愛される第三の理由は、彼女の容姿です。常に前髪を下ろしたスタイルが彼女のトレードマーク。大人になりきれていない女の子のような風貌は、女性からも愛らしい存在として親しまれることになりました。デビューから十数年経った今でも、若さを保っていることも、支持を集める一つの理由になるでしょう。

■歳を重ねても変わらないaikoの世界「あたしの向こう」

ここまで初期の名曲ばかりを紹介してきましたが、ここで2014年11月に発売された彼女通算32枚目のシングル「あたしの向こう」も挙げておきましょう。この曲を聴いてもずっと変わらぬaiko節が生きていることが分かります。
aikoのファンが離れない第四の理由は、常に彼女の世界観が変わらずに保ち続けられること。一見、どの曲も変わらずに停滞していると思われがちな部分もありますが、アーティストとしての世界観をずっと持ち続けることがいかに難しいかは、他のアーティストの動向と見比べれば一目瞭然でしょう。歳を重ねていきつつも、ピュアで真摯な感情を抱き続けるaikoだからこそ、ファンの期待を裏切らずに長年第一線で活躍できるのです。

■地元愛も魅力の1つ「三国駅」

最後に紹介するのは、「三国駅」。
最後に挙げたい、aikoが支持される第五の理由は、ずばり地元愛です。メジャーの第一線でずっと活躍しながらも、関西弁で話し続け、いい意味であか抜けない表情のまま成長していく彼女。ローカル駅でのエピソードをもとにつくられたこの曲も、aikoの良さを語る上で忘れてはいけません。

aikoは、その楽曲自体の良さ、共感できる等身大のせつない歌詞、かわいらしい見た目、長年保ち続けている確固とした世界観、そしてローカル愛が支持されて、男女ともにずっと親しまれていると言えます。今回の考察を踏まえて、ぜひもう一度彼女の楽曲に耳を傾けてみてください。

  • minp!音楽ニュース(2015年12月25日)
  • 制作協力:okmusic UP's