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真心ブラザーズ、名盤『KING OF ROCK』再現ライヴ再び! 東京公演は大熱狂!

今年5月、アルバム『KING OF ROCK』のリリースから20年を迎え、東京、大阪で「KING OF ROCK 20th」と銘打ったライヴを行なった真心ブラザーズ。好評だったこのライヴを受け、10月より「MORE KING OF ROCK 20th」として全国を回ってきたツアーが11月28日(土)、いよいよ東京へと戻ってきた。

登場のSEと共に会場は歓声で包まれ、桜井秀俊、そして今回もドラムとベースを務める伊藤大地(Dr)と岡部晴彦(Ba)が登場する。そして、遅れて登場のYO-KINGが「だるいカンジ!」の叫びとともに、“スピード”でライヴは幕を開けた。のっけからフルパワー。ちょうど「KING OF ROCK」のツアーと並走するように、10月リリースのカヴァー・アルバム『PACK TO THE FUTURE』のツアーを同メンバーで行なっていたこともあり、バンドのグルーヴはキレッキレだ。頭から波に乗るように、“高い空”、“愛”へと続いていく。アルバムではファンキーな雰囲気の“愛”だが、骨太なビートと、男臭くブルージーなギター、そしてYO-KINGがシャウトするように歌い上げる、Low Down Roulettesとのソリッドな“愛”もまた熱い。そして、“マイ・バック・ページ”、桜井がヴォーカルをとる“上手な眠り方”、“すぐやれ 今やれ”へとノンストップでプレイし、会場の温度をグングン上げていった。

6曲が終わったところで、YO-KINGが「ということで、みなさんようこそ」というあいさつをし、「今回のライヴは、アルバム『KING OF ROCK』を曲順通りに披露する特殊なライヴです」とYO-KING。そして、「20年も経つと、固有名詞も古くなるよね――《カール・ルイスでフルマラソン》(“すぐやれ 今やれ”)とかね。違う言葉入れちゃうと、歌詞を口が覚えているから後がグダグダになっちゃうんだよね」(YO-KING)と言って、会場を笑いに包み、ここからはアナログ盤でいうところのB面と、後半戦へ突入した。

 “マイ・リズム”から、生バンドによるヒップ・ホップ・チューン“マイ・ガール”で、オーディエンスを心地よく揺らす。岡部のブリッブリに低音をきかせたベースから、桜井の爆裂なギター・リフが冴える“STONE”の、ハードコア・パートでは先ほどまでの心地よいグルーヴとは一転、超高速のビートにオーディエンスもぶんぶん頭を振り、コブシを突き上げる盛り上がり。“STONE”は腎臓結石の壮絶な痛みをリアルに綴った曲だが、「20年前に、この曲で笑ってたやつも、今、石が出てます。僕の周りで続出してます」と語るYO-KINGの言葉に、笑いが起こる。もちろん、「今笑った人、気をつけろよ」というツッコミも忘れない。

息の合ったバンドならではの、濃いアンサンブルでたっぷりと聴かせた“日曜日”のアウトロから、ラスト・チューン“スピード2”のファンキーなバンド・グルーヴへと、うねるように展開すると、YO-KINGはノーブレスで高速のパートを叫び倒した。「今、死ぬかと思った」と言うくらい、怒涛の勢いで本編を締めくくった。20年という年月を経ても、その曲たちは色あせぬまま、そして真心ブラザーズはさらにタフに、スピーディにと、馬力を増しているようにすら思うから、恐ろしい。ラストまで爆音と笑顔とがあふれた一夜となった。

TEXT:吉羽さおり
PHOTO:eri shibata

  • minp!音楽ニュース(2015年11月29日)
  • 制作協力:okmusic UP's